かつて地域に根付いていたものの、大量生産や規格厳格化の潮流により、あるいは種取りの手間を省くために、主流ではなくなってしまった野菜たち。そうした在来種・在来作物を、作り、食べて、守ろうという取り組みが『日本むかし野菜』シリーズです。
日本むかし野菜には、万人受けする平板なものと違って、甘・辛・酸・渋・旨といったさまざまな味が主張し合う、それだけがもつ魅力的なおいしさが詰まっています。
この連載では、日本むかし野菜に登場する野菜を1品ずつご紹介してまいります。
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今回ご紹介するのは
「芋がら」。主な産地は月山パイロットファーム(山形県鶴岡市)です。
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太陽が作ってくれた、おひさま味のとくたろうさん
荷造り用のひもそっくりで、ほんとに食べられるのか不安になる「いもがら」。でも長く食べられてきた地方では、「こんなにおいしいものはない」と大人気の食材です。
いもがらは里芋の茎の外皮をはいで天日干ししたのもの。生産者のひとり、月山パイロットファームでは「からとりいも」という芋から作っています。からとりいもは昔は、稲の苗を作る田んぼ(苗代/なわしろ)で、苗を取った後の作物として多く作られていたとか。

しかし、コンバインの普及によって苗が苗床トレイで作られるようになると、苗代田は減少し、からとりいもも栽培されなくなりました。
荒地となる苗代田を見た月山パイロットファームは、地域の荒れ地を減らしたいと考え、からとりいもの栽培を復活させたのです。昔は、冬期のいのちをつなぐための大切な食べものだったいもがら。そこまで切迫感の無くなった今でも、やさしく懐かしい味で、私たちの胃と心を満たしてくれます。
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おいしさメモ
まずは水で戻します。いもがらに熱湯をひたるくらいかけ、ふたをして5~10分。しなっとしたら水でよく洗ってアクを流し、好みの長さに切って使います。
利用方法は、豚汁、味噌汁、納豆汁、カス汁などの汁ものの具にぴったり。山形では鍋の具にもするとか。また、糸こんにゃく、さつま揚げを細く切ったものと甘辛く煮たり、白和えにしたりと、便利に使えます。
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日本むかし野菜とは…

日本各地に自生している在来種や、各地域で農家が種継ぎをしながら育ててきた在来作物を、収穫があったときに不定期にお届けする、大地宅配の商品です。
それによって、昔ながらの野菜の種を残すことになり、持続的で多様な種や環境を保つことになります。そして地域ごとの季節の作物をつくり、食べる知恵や文化を守ることにもつながります。
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大地を守る会編集部
大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。
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