――この記事は2010年発行「NEWS大地を守る」から転載しています。現在「もってのほか(食用菊)」は単品でご注文できる野菜としてご紹介しています。――
かつて地域に根付いていたものの、大量生産や規格厳格化の潮流により、あるいは種取りの手間を省くために、主流ではなくなってしまった野菜たち。そうした在来種・在来作物を、作り、食べて、守ろうという取り組みが『日本むかし野菜』シリーズです。
日本むかし野菜には、万人受けする平板なものと違って、甘・辛・酸・渋・旨といったさまざまな味が主張し合う、それだけがもつ魅力的なおいしさが詰まっています。
この連載では、日本むかし野菜に登場する野菜を1品ずつご紹介してまいります。
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今回ご紹介するのは
「もってのほか(食用菊)」。主な生産者はおきたま興農舎(山形県高畠町)です。
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秋の食卓を鮮やかに彩る紅紫色の花
「もってのほか」は食用菊の一種。一般的によく思い浮かべられる黄色の菊とは異なり、鮮やかな紅紫色や薄いピンク色が特徴です。実はこの「もってのほか」、地域によって呼び名が異なり、山形県米沢地域や庄内地域では「もってのほか」、新潟県の一部では「かきのもと」などと呼ばれているそうです。
秋に収穫され、その鮮やかな色合いと独特の香りで食卓を飾ります。
菊を食用とする文化は京都を中心に関西で始まったとされ、江戸時代には関東・東北地域に広がって大衆化し、栽培地域も広がりました。しかし、第二次世界大戦ごろから急速に減少し、その後は主に東北地域に残るのみに。家庭菜園などで育てられ、日常的に菊を食す文化が根付いていたためでした。
おきたま興農舎の長谷川みどりさんも、当たり前のように食用菊「もってのほか」を育ててきた生産者の一人。農薬などを使わなくとも、生垣のようにもくもくと育つ「もってのほか」を、今日も見守っています。
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おいしさメモ
がくを取ってさっとゆで、三杯酢などをかけた酢のものにしたり、みそ汁に浮かべたり。鮮やかな色合いと苦味の少ない味わいを楽しめます。
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日本むかし野菜とは…

日本各地に自生している在来種や、各地域で農家が種継ぎをしながら育ててきた在来作物を、収穫があったときに不定期にお届けする、大地宅配の商品です。
それによって、昔ながらの野菜の種を残すことになり、持続的で多様な種や環境を保つことになります。そして地域ごとの季節の作物をつくり、食べる知恵や文化を守ることにもつながります。
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大地を守る会編集部
大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。
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